私自身もインドネシアに来る前はガラケーを手にし、次はスマホにしてみようかと韓国ブランドの機種を何度か店頭で手にしたものであった。
しかし、当時はまだスマホ対応サービスも乏しく、スマホとガラケーの2台を持っているような人も多かった。
一方インドネシアでは、私の赴任当時からスマホ文化の土壌は出来上がっていた。
当地ではBlackBerryが大流行しており、ジャカルタの空港に降り立ち、市内へ向かう車中で当時の上司から先ず渡されたのも社用のBlackBerry Torch9800であった。
夜の社交場でもメッセンジャーで繋がろうとBlackBerryのPINを教え合う風景ばかりであった。
フィーチャーフォンはBlackBerryを買えない層のものであった。
しかし、彼らの中にも安いスマホを買い、FacebookとTwitterだけを解放された料金プランでインターネットを楽しんでいる者も多かった。
そのうち、当地でも韓国製スマホが若者世代を中心に流行り、余裕のある人はiPhoneを持つようになった。
今やiPhoneはその人の所得、地位を示す指標のひとつと言えるほどの地位を築いている。
しかし、彼らは必ずと言ってもよいほどBlackBerryを併用している。
話を戻し日本、こちらも今や右も左もスマホだらけと聞いている。
ガラケー時代は着メロ、着うたといったサービスが流行り、その着信音がカオスのように街中で不協和音を鳴り響かせていたことを懐かしく思う。
今や音楽データを切り刻んで売りつけていた彼らのビジネスは成り立っているのであろうか。
何故なら今ではケータイで音楽を聞きたいなら、mp3データを取り込めばよいだけ、着信音もデフォルトの音から変えようにも一苦労が必要。
大抵の人はデフォルトのまま。
もっとも、BlackBerryでは簡単にできるようだが。。。
その音楽データ自体もiPhoneでは公式販売店からの購入で困らない。
配信ビジネスの窓口がiTunesに集約されているようにも思う。
その他日本のフィーチャーフォンにはご丁寧なほど様々な機能、それは大多数の人にとって別に無くても困らないようなもの、までを入れており、いつ使うか分からない機能の為に高い機種代を払っていたが、現在は箱を買い、必要な機能を自分で選択、カスタマイズしてゆく流れに変わっている。
ITビジネスはドッグイヤーとはよく言ったもので、時代の寵児は刻一刻と移ろい行く。
前年の勝者が今年は惨めなまでの敗者であることは毎年繰り返され、向こう10年は安泰であろう一時代を築きながら没落したサービスは数多である。
着信音ビジネスもまさにそれではなかろうか。
iモードが生まれて今日まで古くは3和音、16和音と持て囃され、21世紀に入り原曲そのものの音を配信し、まさにケータイの普及、進歩と共に歩んできたこのビジネスの現在、そして今後は如何なるものか。
そもそもケータイの根幹たる音声通話自体も昨年頃からLINE、カカオトークが一部それに取って代わるようになった。
古参Yahooメッセンジャーも音声チャットを売り出し、Facebookも音声メッセンジャー機能を追加している。
これはスマホの普及と切り離して考えられないだろう。
Wi-Fiを通じたインターネット回線さえあれば地下でもどこでも繋がることができる、ということは今後は今まで通信事業者が必死に立ててきたアンテナが要らなくなる日が来るかもしれない。
事業者による電波の良し悪しは無くなり、山間部やビルの谷間でも電波を気にせず繋がれる日が来るかもしれない。
そしてそれは、我々が想像するよりずっと早いタイミングで。
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