2014年1月5日日曜日

モノレールの話

年明けはじめのじゃかるた新聞に漸くジャカルタ近郊の鉄道路線計画が地図付きで載り、これまでカタカナの地名だけ書かれてどこの何の話か全く持って理解不能だった不親切な状況からかなり前進したものだと感心しながら初めてビジュアルで理解するジャカルタの交通計画について考えてみました。

【テーマ2014選挙】 バス、鉄道の着実な整備を (2014年01月03日)

これを見ると、空港アクセス鉄道はさておいてMRTとモノレール計画が都心の交通の核となることが分かります。

MRTはスディルマンを南北に行くのは以前から理解していました。

スタート地点はここでいいのか、デポックくらいまで将来的に延伸計画はないのか、既存の国鉄との接続はあるのかと興味津々。

また、モノレールは漸くどのようなルートを描くのか理解できました。

ブルーラインはフライオーバーが完成したばかりの(だけど渋滞はますます悪化したw)サトリオ通り~マンシュール通りを通っていく予定なんですね。

ということは、サトリオ通りのフライオーバーのもつ変な隙間をモノレールが走ると言うことでしょうか。
駅のプラットフォームを置くスペースがあるのか疑問ですが。。。



ところで、プラットフォームと言えば面白いのが姫路モノレールの大将軍駅。

姫路にモノレールなんかあったっけ、という方へ。


こんな感じで、昔はあったのですよ。

僕が姫路にいた約20年前にはすでにトマソンでしたが。


さて、話を戻しジャカルタモノレールですが、こちらも、既存交通手段との接続が重要です。

やはり国鉄との接続は必要ですね。
現在ジャカルタ市内の国鉄は経済の中心地、スディルマン周辺にはほぼ入り込めておりません。

だからこそ市内中心地を走るモノレールやMRTが国鉄と繋がりレールウェイのみで市内を移動できることが渋滞緩和に必須だと感じます。

結局バスに乗ればバスが走り道を1台分消費します。
バス需要を減らして道路を使わない交通手段に需要を移すことが渋滞緩和になるのです。

また、現在スナヤン地区など大型商業施設が密集する地帯であっても各商業施設は独立しており、これを空中歩道や地下通路で結びつけること、またこれをモノレールやMRTの駅と直結させることで人の流れを変えることができます。

姫路の事例を借りて言うと、モノレールとMRTはジャカルタをさらに発展させてくれる「未来交通」であり、これを姫路のように「夢の跡」としてしまってはならないのです。

ジャカルタにはモノレール建設凍結の前科があり、その前科がスナヤン周辺やラスナサイド通りに残っています。

今回はグリーンラインでその過去の遺構を再利用するとのことです。

じゃかるた新聞によるとモノレールは2017年、MRTは2018年の完成を目指しているとのこと。

まぁ遅延を勘案しても2020年くらいにはできるのかな、楽しみです。
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