昨夜、夜空を見上げながら月に向かい遠吠えした後しばらく先に床についた妻から「えらいこっちゃ」というニュアンスで呼ばれるにおやおやと話を聞くと月が変と言いはる。
はて先ほどは特に何も感じなかったのだがと思いつつも夜空に目をやると輝きを失ったかのような赤黒い月の姿。
眼下に広がる眠らぬ街は煌々と灯りを放っており、その所為かとも感じましたが、確かに気味が悪い。
しばらく月を眺めていると、いかにも徐々に欠けていっているような気がしてきて遂には枕元の携帯電話で「今宵は月蝕か」と問うてみたがそれらしき記述なく珍しい天体ショーを見られたわけではなさそう。
そうしているウチに月はいよいよ隠れてしまい、月の前に雲が何かがあるのかと感じた一方どうにも雲などありそうになく、街の遠景も霞んでいることから漸く大気汚染の仕業と理解したのです。
となるとこの夜は最近でも最も多く汚染物質が街を覆っている夜と思料、思いを巡らせると雨もロクに降っておらずスマトラやカリマンタンでは終わりなき森林火災からの煙害もあり、ここジャカルタ上空も汚染物質が行き場を持たず滞留し続けているだけかもしれないと思えてきました。
別に地震など天変地異の前触れでもなんでもなく都市活動の吐き出したものと理解したら眠くなり、次に気がついたのは目覚ましの音でした。
夜明けの空は鈍色に染まっておりこれが昨夜の月を赤黒く染めた原因かと思いつつも、いつも通りそのうち晴れるだろうと出勤時間の高速道路を低速で走ってますが全く薄汚い空気しか広がっておらず、昇る朝日はスモッグの彼方から弱々しくやはり赤黒く光っています。
写真枠外右上に太陽がありそこから照らされているはずですが、広がる空の色が気色悪くないですか?
今朝のじゃかるた新聞ではエルニーニョの影響で日照り続きとなり森林火災は広がっており、ついにはインドネシアに於ける今年のCO2等温室効果ガスの排出量は97年以降で最悪レベルに達したとの記事がありました。
一雨降れば火災も天然の消火栓により消火されますし都市を覆う汚染物質も雨とともに地面に叩きつけられ海に流れたり土に吸収されたりしますから雨上がりは青空すら仰ぎ見ることができるはずなのです。
何より、空気が汚いのでどうにも気分が悪く、早く事態よ解決してくれとこればかりは御天道様に祈るばかりです。
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