2014年11月22日土曜日

ジャカルタ特別州最低賃金推移(2006年~2015年)

今般のジャカルタの東側、ブカシの工業団地での賃上げデモに先立ってジャカルタ特別州の2015年最低賃金が決定しており、それを報じる日本語新聞に過去10年間の賃金推移表が載っておりました。

インドネシア版所得倍増計画とでも言えるような異様な伸び幅に、これはグラフ化した方が分かりやすいのではないかと思い、勝手にグラフ化してみました。

以下のデーターは2014年11月18日付時事通信インドネシア版を参照しております。



このようにグラフ化すると、毎年異様な上がり幅で最低賃金が上昇していることが良くわかります。

特に2012年から2013年にかけての上がり幅は43.9%と、経営者の意向をまったく無視した上がり幅となりました。

一方で、労働者の生産性はどのようになったかというと、生産性が賃金上昇幅と同じ程度上がっているのであれば納得いくものですが、従業員1人当たりの想像する価値がそこまで高い水準に至っているとは到底思えません。

つまり、滅茶苦茶やな、と思うのです。

くしくもインドネシア経済に停滞感が漂い始めたのが2013年から。

僕の個人的な感覚ですが、好調なインドネシア経済を押し下げる一つの要因として、急騰する労働者賃金があるのではないでしょうか。

中国の成長鈍化や石炭価格の下落など外的要因は確かにあるのですが、それと同程度の内的要因を含んでいるように感じます。


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2 件のコメント:

  1. 最低賃金の考えからすると国民の生活レベルを上げていくためには物価上昇率よりもかなり高くしなければならないと思います。自分の実感としてはオフィスの賃貸料や資材にかかる経費と比べて人件費はそんなに上がってない感じがするんだけど。ぜひ円貨で30年位の変化を見てみたいですね。今年は円安でちょっと厳しいけどこれだけ優秀な人間を安価で雇えるのはありがたい。まあそれで利益が出せないならインドネシアへの進出企業が減っていくだけでしょう。現状はまだ利益が出るから進出が止まらないんだと思います。

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    1. オフィスの賃料もかなり上がってますよね。兎も角何もかもがすごい勢いで上がってるように思います。安いだけでは厳しい環境になってきているのではないでしょうか。。

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