2018年1月14日日曜日

パスポートの強さで見るインドネシア

先日、新聞報道で渡航自由度を示す世界各国・地域のパスポートの強さランキング2018年版が発表になったとありました。

要はそのパスポートホルダーがビザなしで渡航できる(VoA含む)国や地域がどれだけあるのか、というランキングです。

と、いうことでランキング発表!

第1位 ドイツ
177か国、地域に渡航可能。

第2位 シンガポール
176か国、地域に渡航可能。

第3位 デンマーク、フィンランド、フランス、イタリア、日本、ノルウェー、スウェーデン、イングランド
175か国、地域に渡航可能。

第4位 オーストリア、ベルギー、ルクセンブルグ、オランダ、スペイン、スイス
174か国、地域に渡航可能。

第5位 アイルランド、ポルトガル、アメリカ、韓国
173か国、地域に渡航可能。


こうやってみると、日本のパスポートって本当に強いですね。

上位には欧米系の国々が並んでいますが、そんな中でシンガポール、さすがの強さという感じですね。

ところで、我らがインドネシアはいったい何位なのでしょうか??


インドネシア、フィリピン、アゼルバイジャン、カーボベルデ、キューバ
→第72位
63か国、地域に渡航可能。

ビザなしで行ける国・地域の数、日本のわずか36%。

確かに、彼らと話をしていると海外旅行をするのにビザが云々という話をよく聞きます。

欧米の国に行くのも、名前がテロリストっぽいってだけでビザが下りなかったというホンマかウソかわからないような話も。

ただ、ミャンマー、ガボン、マリ、これら3か国は日本のパスポートではビザがいるけどインドネシアのパスポートではビザフリーとなる国です。

ちなみに、インドネシア人が日本に来るのも基本的に観光ビザが必要です。
が、IC付パスポートに限り、事前に日本大使館で登録を行えば観光ビザフリーとなります。

インドネシアではパスポートがIC付、無し両方ともあり、IC付は交付手数料が割高なので普通にパスポートを取るだけならばIC無しが選ばれているのが現状です。

逆に日本人がインドネシアに観光入国する場合もまた、基本的にはビザフリーとなっておりますが、入国審査官が腐っていることが多く、ビザフリーで入国可能なのに無理矢理ビザを買わせたり、そもそもビザ代も35USドルなのに6,000円で売り付けたり(友人が実害に遭いました)、そのくせビザのレシートをパスポートに貼っていなかったり、パスポート押印の日付が「わざと」古い日付になっていたり、そもそも押印の種類が違ったり例を挙げればキリがないほど日本人の入国に対してふざけた対応をしているので、わざわざこんなところに日本から延々7時間もかけて来ないほうがいいですよ、とリコメンドしたくなります。

インドネシア出入国の際は、出入国審査官からパスポートを受け取ったらその場で確認することを心からお勧めします。


最後に、最も行ける国・地域が少ないのはこの国です。

第104位 アフガニスタン
24か国、地域に渡航可能。

さすがにこれはきつい。。。

テロ支援国家云々が効いているのでしょうけどね。

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2017年12月19日火曜日

Meは何しにスラバヤへ!?

昨日は午前中事務所で作業して、昼ごはんのあと空港に向かいました。

かなり余裕を持って出たはずが、やはり空港の直前で恐ろしいほどの渋滞に巻き込まれ定刻45分前の到着となりましたがまだ余裕はありました。

チケットはゲート番号が判る前に事務所で印刷しており、いつもはターミナル3の手荷物検査を抜けるとゲート番号が大画面に映ってていつもそれを頼りにしてるのですが、この日は大画面が移設工事で稼働しておらず。

ゲートのあるフロアまで降りても、そこの画面も消えており、どこに行けばいいのかわからないまま右往左往、幸い他の画面を見つけて事なきを得ました。

さて、ほぼ定刻のボーディング。

この便はいつもの小さいボーイングB737ではなく中型機のエアバスA330でした。



この日のガルーダインドネシアの機内音楽は普段と違ってwe wish your merry x'masのオーケストラ版が流れており、季節感のない南国のクリスマスながら少しだけ気分が明るく高揚してきます。

飛行機は滑走路の混雑で離陸に時間を要しながらも無事にテイクオフ。

機内では先日成田空港で買った綿矢りさの「勝手にふるえてろ」を読みながら、この主人公の女性はまるで高校の時の同級生女子みたいだなぁ、そもそもこの拗らせたような表現は攻撃的なカクカクした独特の文字を書いていた彼女が書きそうな文章だ、とか思いながらお茶をすすりつつ読み耽ってました。

スラバヤが近づくと少しだけ揺れることもありましたがあまり気にせず。

着陸するよーのアナウンスも気にせずにいました。

そして、相変わらず本の上の活字を眺めていたその時、飛行機が轟音を上げて急に加速、驚いて窓の外を見るとスラバヤの空港ビルが真っ白な大雨の中で眼下に消え去ってゆきました。

悪天候で着陸失敗した模様、タッチ(未遂)アンドゴーといった感じでタイヤの着陸衝撃も感じないまま飛行機は灰色の雲の中へと舞い戻ったのです。

これまで200回くらい飛行機に乗ってると思いますが、これは人生で初めてです。

しかも、この後アナウンスが何もなくただひたすらスラバヤから低高度で離れていくのみ。

こういう時、性格上何も情報がないことほど不安なものはありません。

あまりにも長い間無言のまま不安定にガタガタ揺れながら飛び続けていたので、まさかハイジャックとかされてないよな、このまま死んだらどうしよう、大抵死んだ後に子供が出来たとか応募してた懸賞に当たったとか朗報が入るんだよな、嫁は日本に帰ることが出来るんだろうか、みたいなことまで考え始めてしまいました。

内側の列のおっちゃんががんばって機窓の向こうを眺めたり不安そうな雰囲気が機内に蔓延していましたが、それを和らげるべくアナウンスがあったのは、再び空に飛び立ってから20分ほど経ってからでしょうか。

機長です。(ピー子です。)当機はスラバヤへの着陸をキャンセルしました。大雨の為です。雨が弱まるまでまだ暫く時間を要するのでこのまま上空で待機します。

アナウンスが出た瞬間ホッとした気持ちと、キャンセルという単語が出た瞬間脳裏をよぎった「このデカい機体どこに降りるんだ!?」という思い。

ジャカルタに帰るなら諦めはつく、最も近いバリに降りたら火山まだ動いてるし困るなぁ、かといって近隣のマランやスマランじゃ滑走距離が足りないからA330は降りられないだろうし。。。

そのうち恐怖とベルト着用が続いたあまりお子さまの中には大きいの漏らしちゃった子もいて、何人かの子供の泣き声と香ばしい臭いとそれをかき消すお手拭きの柑橘系の香り、大人も不安そうな顔で機内の空気はいろいろと混ざり込んでいました。

それでも、雲の切れ間から下界の道路の車列が見えてきて、機体が再びスラバヤ空港に向かい始め、cabin attendant, landing positionのアナウンスが出てくれて直ぐに無事に未だ大雨のスラバヤ空港に着陸しました。

時計を見ると定刻の17時から1時間遅れ、18時過ぎの到着でした。

で、スラバヤに降り立ったものの居るはずのお迎えがいない。

先にスラバヤ入りしていた先発部隊のひとりに電話をすると、なんでも今夜会うはずのお客さんが夜に急用できてしまい既に先発部隊がお客さんと会ってると、そして俺を迎えに来る人も大雨で大渋滞してるからあと30分くらいかかると。。

仕方なく空港内のスタバに入り時間つぶし。

ここで文庫本を機内のポケットにしまい込んだまま回収し忘れていたのを思い出しました。

本編読了していたのでまぁいいか、と諦めてケータイポチポチしながらコーヒータイム。

期待していた人からの残念な結果なメールに少し気落ちしたり、つまらないネットニュースを眺めたり、愚痴をSNSに書いたりして時間を潰しましたが、しかし、1時間待てども来ないし連絡も何もない。

カップの中のコーヒーも尽きてエアコンの風が冷たく安いホットコーヒー1杯で長居する客を追い出しにかかっているよう。

遂には耐えきれなく店外へ逃げ、改めて迎えの確認の電話をするも、大雨で洪水で大渋滞や、けどだいぶ近くまで来てるから、スマン、ホントにスマンと言われると此方こそ申し訳なくなります。

況してや会う予定のお客さんとはどうやっても会えないこの状況、既に何のためにスラバヤに来たのかもわかりません。

雨がだいぶ小康状態になりながらも蒸し暑い中でどれだけ待ったのでしょうか。

漸くお迎えが来てくれて、まずは晩ごはんやと空港の近くで簡単に(いや、結構フルコースに魚にラヲンにデザートのフルーツ盛り合わせまでつくくらいに)晩ごはんを済ませていざ市内のホテルへ。

ホテル到着は夜10時、熱いシャワーでやるせなさを流して、ベッドにカラダを放り込みました。

気分的なものか眠りは浅く何度か目覚めつつそして翌朝、4時半モーニングコールで起きて5時過ぎにはホテルチェックアウト。

フロントにお願いしていたサンドイッチを受け取り前夜と同じ人に空港まで見送って貰いました。

そして朝7時半、この身は再びスラバヤ上空へと舞い上がりジャカルタへ向かうのです。

今回はライオンエア系列のバティックエア。



まだ雨が残り濡れたままの空港。

いやはや、今回のスラバヤには飛行機乗って恐怖体験をして、浅く眠るだけの為に来たことに。。
最高に無駄な出張となりました。

死ぬほどの不運を味わって居る訳ではないからそこまで気に病んで居るわけでも無いのですが、やっぱり、心が疲れます。

クリスマス前にやって来た慌てん坊のサンタクロースからの嫌がらせかしら。

何ともボタンが掛け違っているような居心地の悪さに、勝手にふるえてろと独りごち。。。
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2017年12月16日土曜日

ジャカルタ、地震again

なにやら、昨夜日付の変わる直前に中部ジャワ南のインド洋を震源とする地震があったようです。

NHKの正午のニュースでトップで扱われるくらいの大地震。

マグニチュードが7.3だとか6.5だとか6.3だとか情報が錯綜していますが、(夕方のTV ONEニュースでは6.9ってなってます。)なんでも震源に近いほうでは死者も出ているとのこと。

そりゃ、こっちの建物は高層ビルでも細い柱にハリボテのようなパネルをはめ込んだような造り、低層ならレンガに多少のコンクリといった感じです。

もちろん鉄筋コンクリートで筋交いしっかり入れた構造体なんてものは全くなくて、それが地盤の固め方も中途半端なところに乗っかっているもんだから新築でも気が付いたら傾いていたりクラックが入っていたりと恐ろしい限り。

それを誤魔化し誤魔化し使っていますが、それでももともと地震が少ないお国柄、オランダ統治時代の建物もたくさん残っています。

ところで、ジャカルタ在住日本人のこの地震への反応を見ると、気づいた人もいれば自分のように気づかなかった人もおります。

自分の場合、昨日はしっかり飲んで帰ってきて爆睡していた時間帯なので全く気付いておりませんでした。

妻によると長周期振動でグールグル揺れていたらしいです。

やっぱり高層階在住の人ほど長周期振動の長い揺れで気持ち悪い揺れ方をしたという意見が多いです。

一方の気づかなかった派は、立っていた、踊っていた、家が低層等々。

この地震のおかげか、深夜以降に2015年11月28日に書いたジャカルタ、地震という記事が恐ろしくアクセスが伸びていて驚きました。

安心してください、ジャカルタと震源地の間は300kmくらい離れてますし、たぶん安全ですよ。


それよりも、明日朝からモナス周辺でパレスチナ支持・反アメリカの大マーチが予定されています。

アホック前知事が収監され、アニス知事はモナスでの宗教集会を解禁、先日も自ら壇上に上がり対アホック勝利1周年イベントでイスラム色を強く打ち出していました。

ジャカルタの若者の服装も髭を伸ばしたりズボンの裾が短いなど中東風の格好にあこがれているようなイスラム色を強めているようにも見える傾向があるという声もあります。

何も危険などは無いとは思いますが、クリスマスも近く何かときな臭いような。。。

2019年の代表議会及び大統領選挙に向けてまた不毛な宗教観対立を煽るような、そういう嫌~な雰囲気が2018年に向けて出来上がりつつあるような、それを煽る格好の材料となってしまってますね。

バリ島のアグン山も小康状態ながら相変わらず噴火しているようですし、不穏な年末となりそうな雰囲気を払しょくしてくれる良いニュースがないか、今年あと2週間ながら期待です!!


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